民主党の補正予算に保育所をつくるというのがあった。来年度予算にも計上されるだろうから、これで待機児童は解消されるのだろうと思う。これは社民党と連立を組んだり、労組がバックにいる民主党政権だからできることであり、民主党政権効果である。


保育所をたくさんつくるのだから、事業は新基軸でつくってほしい。そういう一つに保育科のある大学は授業の実習で積極的に生徒を送り込むことを考えてるというのがあった。これ自体面白いアイディアであるが、いっそのこと大学が保育所事業をやったらどうか。


あるいは、保育士のOB、これはたくさんいる、を再教育して増やした保育所で雇うというのもあった。保育士の再教育が新事業であるが、これもいいやりかたである。


10月中旬の新聞に品川区が小学校の空き教室を保育所にするアイディアが出ていた。小学校の空き教室に区立保育所の5歳児を移し、保育所の空いたスペースに1~2歳児を受け入れる方針を決め、来年度から始める。区が進める保育所・幼稚園・小学校の一貫教育にもつなげる狙いである。


類似のことは他の自治体でも考えてるらしいが、保育所を幼稚園、小学校と一貫教育にするのは始めての挑戦である。


来年度は2ヵ所の小学校で50人の定員の保育所にするらしいが、待機児童が120人なのでこれで半分は解消される。


これも新基軸の事業である。こういうのを見ていると、社会起業の精神がずいぶん広がってきていることを感じる