昨日5日目の仕訳作業がありインターネットで見ました。


へぇ、と思ったのは厚労省認可の独立法人福祉医療機構が持っていた3000億円弱の基金を国庫へ返納と判定した仕訳です。これ、迫力ある追求でした。


この基金は消費税ができたとき、弱者の負担を軽減するために100億円の基金でスタートし以後4回の積み増しで今の額になってるらしい。これを運用して運用益をNPOなどがやっている福祉(例えば障害者支援など)に補助金で支援する(年間1000件と多い)事業ですが、基金の運用益でなく毎年一般会計で予算を確保しそれで支援すればいいじゃないかというものでした。


独法の担当部長の説明は、一般会計から毎年予算を取らなくてはいけない場合、認めてくれないかもしれない、そうなるとNPOを支援できない、だから事業の継続性の観点から基金が必要なんだというのです。


財務省の予算査定なく税金を毎年使いたいのです。なるほど、独法や公益法人の基金とはそんなものだったのです。


こういう基金、他にもたくさんあり、今日の新聞は8000億円と書いたり9000億円以上あると書いてるのみあります。財務省も把握してないらしく、議論としては前から知られてましたが、今度の仕訳作業で具体的に発見されて集計された埋蔵金です。


法律を改正して召し上げるようですが、それを例えば保育所に使えば来年度の前半に保育所不足問題は解決します。1兆円近くあるんですから、短期間で成果が見える記念碑的なものに使ったらいいんです。


事業廃止・削減と判定された省、例えば総務大臣や文科大臣はテレビでふんぜんと怒り、巻き返すと息巻いてましたが、これは昔の自民党時代と同じ反応で、うんざりです。


前原大臣は、国土交通省がばんばんやられてるので、なんと言うかと思ってましたが、仕訳作業を評価しており、独法や公益法人の事業見直しをこの方法でやったらどうかと仕訳作業を評価してます。また長妻大臣、指摘はもっともなものが多い、わが身を反省とこれも評価してます。こういう所が民主党らしい。