今日もインターネットで見ました。事業仕分け4日目ですが、仕訳人も答える官僚もなれて双方「うまくなった」感じです。


「天下り団体にいるOBの人件費を出すために事業をでっちあげ税金を使う」、これが典型的な無駄遣いですが、この種の事業はすぐわかります。民主党はこれを排除したいのです。


これは、官僚、うまく答えられません。ほんとはOBの人件費なんですよ、仕訳人のみなさま、そんなステレオタイプの質問をしたって、と言いたいがそれができない、気の毒な立場です。追求する仕訳人もそのくらいはわかってるので、「軽く廃止」の精神でいいんです。ネチネチ、いじめることはない、これを意気込んでやる人がいます。聞いていていい気分でない。


官僚も、公共性や公益性から事業についていいたいことがあるんでしょうが、今日はこれが時々出てきてました。例えば、農水省は学校の給食をコメにしたい、その広報予算が審議されましたが、和食は健康にいいとか、食育を教えるためにやってるんではない、仕訳人はこういう理由なら官が広報するほどのことじゃないと批判したのに対し、コメ生産を増やし自給率を上げるためだと断言、官僚からの反撃があったのです。


官僚はもっと堂々と国家的な見地から公の論理を展開すべきなのです。


仕訳人は費用対効果の観点から追求します。今日もB&C分析(ベネフィットとコストの分析)の言葉が過剰に飛び交ってましたが、これに偏りすぎてます。企業経営者、コンサルタントなど市場経済信奉者が仕訳人になっており、企業のやりかたをベストとする(それから外れたのが悪)精神が見られます。


こんな時代はもう終わっており、そういう点でこの会は時代遅れです。


今日の判定は不思議なほど「予算縮減、10~20%」が多かった。ケーススタディでは10~20%のムダがあるんですから、95兆円の概算要求なら、その10%で9~10兆円です。そのくらいの縮減をやって欲しいことです。


また「事業見直し」という判定も結構ありました。これは事業プランを改善したり、代替案を考えるのですが、社会起業の立脚点から見るとどうなるか、こんなのも刷新会議でやればいいのにと思います。