昨日の毎日新聞に鳩山首相の所信演説の内幕が出てました。これによるとこの演説を劇作家で演出家の平田オリザさんが指導したそうです。


平田さんがまず狙ったのはオバマの真似をしない、鳩山さんらしさを出すことです。


まずで政策をつらねるだけでなく自身の経験を出す、息子が職につけずに自殺した青森のおばあさんの話が出たり、鳩山さんの知的で実直らしさを尊重し、アインシュタインのくだり出しましたが、これは鳩山さんのイメージに合うようにしたためです。


また、政治改革をするのだから新しいボキャブラリーが必要だと考え、「市民」と「NPO」を多用しました。演説には「新しい公」もありましたが、これも新しいボキャブラリーです。


演説は数人でつくったのでしょうが、その人たちが考えたボキャブラリーはこんなものだったのです。


首相の所信演説にこういう言葉がでてきたのはすばらしいことだと思いますが、世の中の流れからみると遅いな、なにをいまさらという感じもします。


時代外れの利権政治、官僚政治を長く続けてきたので遅れたのは仕方ないことですが、でも、やっと追いついてきたのは評価できます。政権交代の効果です。


言葉の先にどんな具体的な政策が出てくるかわかりませんが、期待しましょう。