前回、鳩山首相が施政方針演説で「新しい公」を打ち出したことを話題にしましたが、今日の衆議院予算委員会で自民党の加藤紘一さんが質問に立ちこういいました。


「鳩山首相が演説で提案した新しい公はいい考え方で、私も賛成です。一緒に広げましょう」


加藤さんは江戸の橋は幕府がつくった公共投資だったが、大阪の橋は金持ちの商人がつくった民間の橋で、昔から民間が公をやっていた。新しい公の概念は昔からあったものだ。


これを受け鳩山首相はこんな話をしてました。京都に行ったとき、街のそうじを小学校登校時に合わせて皆でやって防犯をやっている話を聞いた。警察官増員で防犯をやるのでなく民間がやるのがすばらしいと思い、こういうやり方を増やしたい。


加藤さんは、会社勤めの人は地域の祭りに参加できない、郊外にスーパーができて街の商店街が衰退した、どれも地域のコミュニティが破壊され社会問題を解決する力が衰えている、これを復活しなくてはいけないと論じてました。


また加藤さんは、ハンガリー条項、市民税の1%をNPOへ寄付するやり方、を市民税に取り入れたらどうかと原口総務大臣に質問し、大臣は公共サービス基本法の原案には入っていたが途中でなくなった、そこでハンガリー条項を取り入れる法案を通常国会に出すといい、来年度から実現するような感じであった。


新しい公は民主党と自民党の重鎮が賛成しているなんて、時代の流れなんだろう。両党とも市民社会をつくるという気持ちが急にもりあがってきた。変化は急流のごときである