民主党政権になり、世の中万事変り始めましたが、社会起業家も話題になるようになりました。二つの例をあげます。


・ローソン新浪剛史CEO、社会起業家に期待


昨日、NHK総合TV特集「貧困を失くす」を見てましたら、ローソンの新浪剛史CEOが「社会起業家がたくさん出てきたので、社会起業家に任せるような政策をとったらどうか」と提案してました。


コンビニと社会起業家は結びつきませんが、新浪さん、ハーバードのBスクールの卒業生なのでアメリカ事情に強く、日本の社会起業家にも密かに関心があるのでしょう。ローソンの社会貢献活動で社会起業家支援事業をやったらいいのにと思います。


昨日、NHKの別の政治番組でも社会起業家が話題になってました。政治でもやっと社会起業家が話題になるようになり、政治もマスコミも時代の流れに追いついてきた感じです。


・無駄な公共投資を社会起業の発想で代替する


霞ヶ浦の水質をきれいにする「導水事業(総事業費1900億円)」があります。この事業はテレビの朝の番組で八ッ葉ダム以上にムダな事業だと報道されてましたが、NPOアサザ基金はその代替案「常陸川水門の柔軟運用」を国交相に10月1日提出しました。民主党が公共投資を見直すために情報やアイディアの提供を求めてるからです。


提出した代替案はアサザ基金のホームページのこのサイト にあります。


『縦割り専門分化した官僚組織が立案する公共事業とは異なり、市民が地域資源を自在に組み合わせた総合的な公共事業を提案し、政治のリーダーシップで関係行政機関を連携させ、その実現を図るという「新しい時代の公共事業」が必要です』と書いてあります。


アサザ基金代表の飯島博さんによると、無駄な公共投資を社会起業家の発想で代替するのです。「私達が取り組んできた社会的起業の発想で、大規模な公共事業に代わる取組の提案をしました」


アサザ基金は有名な社会起業です。黄色の花が咲く水生植物アサザを増やして、チッソとリンで汚れた水質を浄化する(栄養素として植物に取り込んだチッソとリンを、陸上に取り込むことで水中の過栄養素を減らし、この植物を農産物の肥料にする)のが事業です。


このように政権交代があったため、政治の場で社会起業が話題になってきました。こういう傾向がますます加速すると思います。