大前研一さんの最新のニュースレターでこれを話題にしてます。テレビや新聞は見過ごしてますが、小沢さんがやりそうなことでこれを話題にしたことに感心しました。


今日の毎日新聞一面トップ記事は「農協深まる憂うつ、今さら、民主に乗り換えても...」でした。農協の族議員が落選し、小沢さんが政権を取ったことで、こまった、こまったと途方にくれている様子を記事のしてます。


民主党はマニュフェストで米国との自由貿易協定(FTA)締結を当初掲げてましたが、農業関係者からの反対に驚き、「交渉を促進」に修正しました。


FTA締結は小沢さんの持論です。選挙の直前、農協の反対にたいし「農協、相手にする必要ない」といったそうですが、小沢さんが幹事長になって農協はふうぜんのともし火になってきました。


農協は農産物販売、農業資財取り扱いなどで7兆円の売上げをあげているそうですが、民主党がマニフェストに書いている戸別所得補償(生産原価と販売価格の差額を補償)は農協を経由しないで直接農家に支払われる補助金で、これから農協をバイパスして取引が進みます。


大前さんは、それでいいんだ、農協の在来のビジネスモデルが壊れ新しいモデルができることに期待してますが、郵政民営化で村の郵便局がなくなり、市町村合併で村がなくなっているので、農村に残っているネットワークは活用できるでしょう、どんな新しいビジネスモデルを農協がつくるかが焦点です。


農業は、安全な農産物を増やす、自給率を上げる、雇用の場として大切、自給自足など、古く消え去るものから蘇り、重要な産業になりつつあります。


粗雑な産業から精密なソフト産業になるのがこれからの農業です。


こんなわけで新しい農協のイメージをつくる必要がありますが、私は社会起業モデルでデザインしたらいいのにと思ってます。農業は社会起業の一大分野なんですから。