アメリカのエコノミスト、クルーグマンは雑誌のインタビューで、日本がめざすべき方向をたずねられて「投資立国」と答えた。日本経済のイギリス化のすすめだ。


日本経済の方向は、輸出立国、内需型経済、海外投資などが言われてるが、投資立国とは珍しい。


クルーグマンによると、世界経済を左右する大国は米国、ソ連、中国、インド、ブラジルなど面積が大きく人口の多い大陸国家で、資源の豊富なところで、日本やイギリスなどの島国はそれに次ぐ国だという。


米国と日本が世界経済を左右する2カ国だという認識はもうない。クルーグマンの提案は、なるほど、そう思われてるのかと認識を新たにした。


麻生首相は民主党の政策には成長戦略がないと今盛んに批判してるが、自民党のほうだって古い産業の復活を成長戦略といっており、感心しない。


投資立国となると金融業が成長産業だが、今はそう言いずらい。しかし金融業のイノベーションは一層進むだろうから、日本で成長産業であり続ける。ITもそうだ。


ニューフェイスではグリーン産業が本命だが、社会起業も成長分野である。成長分野の認識は古いままだが、改まってくるだろうと思う。