これから社会起業家についてのブログを始めます。今月はならし運転、1回目は始めた理由を書きます。

 

横に長い長方形があり、全体は日本の総生産額の600兆円、左端が行政で右へ4割のところまで出っぱってます。右端が企業で、左へ6割のところまで領地があります。これが20年前の姿でしたが、規制の緩和と民営化が進み、現在では、4割は2~3割ぐらいのところまで縮小してるのではないでしょうか。

 

さて、それでは右の企業は、左の方へ勢いよく進出してるかというと、そうでもないのです。80年代以降、アメリカ化の影響でグローバル・スタンダード論や市場主義・収益主義の思想が入ってきており、現在もその流れは続いてます。これでは、左へ行くことがだんだん難しくなります。というのは、左へ行くほどに、儲からなくなるからです。だから、オールド思想では行けないのです。

 

ついこの間のホリエモン騒動は、第三者には面白いみものでしたが、こういうことが起こると、それでいいのかという世論も起こります。拝金主義のアメリカでは、こうしたことはピークを越えましたが、日本でも、同じようにピークを越えて、別な方向へ向かっていることを実感します。

 

左右の有力な主体が縮小し、真中に不思議な広大な空白地ができるのです。この領域は、医療、福祉介護、健康、教育、環境、安全、文化、地域。。。。などですが、家計の支出はここで伸びており、需要の成長分野です。

 

この主体があいまいな領域で、勢いのある投資や開発が起こらないので、日本の総生産額は伸びずに低迷を続けてます。 私は、5~6年前にそこでビジネスを開発するのが「社会起業家」だと気づきそれを提唱してきました。幸い、このシリコンバレー型でない起業家は好評で、現在では大分普及してきましたが、世の中がこういうタイプの起業家を待望してきたからでしょう。

 

 社会起業家が開発したのが21世紀の成長ビジネスです。成長産業は予想外のところに隠れていたのです。そんなわけで、社会起業、社会企業、社会起業家、公民起業家(役人起業家)などについて、おりおりの出来事を交えてブログを書いて行きます。